悲劇の軌跡/Tragic Trajectory
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-2/-2の修整を受ける。
ヴォイド ― このターンに、土地でないパーマネントが戦場を離れたか呪文がワープされていたなら、代わりに、ターン終了時まで、それは-10/-10の修整を受ける。
ヴォイドを達成すると修整値が5倍になるマイナス修整除去ソーサリー。
名前からも分かる通り悲劇的な過ち/Tragic Slipのヴォイド版。とはいえ本家と違いソーサリーとなったことで奇襲性が下がり、相手の行動を利用して条件を達成できることも少なくなったため、能動的にヴォイドを満たしにくいデッキでは突き刺し/Stabに劣りがちである。
一方で悲劇的な過ちと異なり通常の修整値が突き刺し相当の-2/-2で、ヴォイドを満たす余裕がない序盤でも小型クリーチャーの除去として不足しないのは長所。最大修整値は減ったが、問題になる場面はごくわずかだろう。また、あらゆる土地以外のパーマネントが何かしらで戦場を離れればよいという条件のゆるさも魅力であり、生け贄はもちろん宝物を扱うデッキなどでも致命的な一押し/Fatal Pushをはるかに上回るコスト・パフォーマンスを発揮しうる。
登場時のスタンダードでは、ヴォイドを非常に達成しやすいセルフバウンス系デッキでさながら1マナの討伐/Fellのように運用される。またローテーションで切り崩し/Cut Downを失った黒絡みのミッドレンジでも試されている。例えばディミーア・ミッドレンジでは遠眼鏡のセイレーン/Spyglass Sirenの地図、悪夢滅ぼし、魁渡/Kaito, Bane of Nightmaresの忍術、フラッドピットの溺れさせ/Floodpits Drownerのバウンスなどヴォイドを満たす方法が多数存在している。
しかし報いの呪詛/Requiting Hexの登場後は、インスタントゆえの取り回しの良さを持つあちらが優先されている。一方でヴォイドを達成しやすいジャンド・サクリファイスでは除去範囲の広さからメイン投入されている。特に天敵であるスーパーソルジャー、キャプテン・アメリカ/Captain America, Super-Soldierへの対策が必要なときは出番が来るだろう。
リミテッドでは構築ほどヴォイドが安定しないとはいえワープや着陸船の採用もある程度期待でき、十分信頼できるだろう。
- 英名ではTragic Trajectoryと頭韻を踏んでいる。これに対応して、日本語版ではTragicの定訳が「悲劇的」であるところを「悲劇」とし、ひげきのきせき(Higeki no Kiseki)と前後で韻を踏んだ意訳で返している。